学生や地域の人々とともに考え、試みる実践の記録。教育ではなく、思索と創造の場としての学びの軌跡をまとめます。
A record of practices shared with students and communities.Not education, but traces of learning as a field of thought and creation.
大学キャンパスに隣接する3つの地域を対象とした、各3日間のワークショップ。
谷戸の地形・素朴な川と道に沿って、現在に近い形の集落が現れたとされる江戸時代まで遡り、古地図・現在の衛星写真・ストリートビュー・風土記・地域の方の記憶を頼りに、古くからの谷戸の集落と近代的で広大な丘の上の団地群が併存する現在の姿に至る過程を確認しました。
その後まち歩きを行い、町の形成過程と地形の関係を体験しながら、かつての風景の痕跡を追いながら、学生たちが集めた風景のサンプリング写真を、白地図上にマッピングしつつ、写真に込めた意図・その場所に現象していたこと・感じたことを各自発表しました。
私たちの暮らすこの世界は、私たち自身の身体をとりまく「空間」と、空間を知覚する「身体」の相互のはたらきによって認識されていると考えられます。
本講義では、図形を手がかりにした「空間」が私たちの世界にどのように作用しているのか、また、私たち表現者は図形を手がかりにすることでどのような「空間」を構想できるのかを考えます。
具体的には、古代から現代にわたる西洋・日本それぞれの都市や建築、芸術の歴史を基軸に、さまざまな領域にまたがる「空間」表現の事例を紹介します。
私たちの暮らすこの世界は、空間を知覚する「身体」と、私たち自身の身体をとりまく「空間」の相互のはたらきによって認識されていると考えられます。
本講義では、私たちの「身体」が、五感を通していかに空間を捉えているか、また、私たち表現者は五感を研ぎ澄ませることでどのように「身体」に基づく作品を構想できるのかを考えます。
具体的には、古代から現代にわたる西洋・日本それぞれの美術や上演芸術の歴史を基軸に、さまざまな領域にまたがる「身体」表現の事例を紹介します。
実在する敷地を対象とする初めての課題であり、幼稚園に加えて地域に開かれた絵本ライブラリーと公園を重ねる複合的プログラムを計画・設計します。昨年度の成果と講評を踏まえ、敷地の場所はそのままに面積と形状を変更しました。これにより場所への取り組み方に多様性が生まれ、様々なアプローチが展開されました。
一人ひとりの関心や着眼点を起点にコンセプトを固め、それを手がかりとして計画を収斂させた提案は充実した作品となった一方で、高低差や住民の通り抜け動線、子どもの安全と地域への開放性といった、複雑に重なり相反する条件の整理に多くの学生が苦労していました。
表現面では、建築の共通言語である図面の重要性を確認し、縮尺や記号、段差表記など基礎技術を徹底することで、図面を通じて空間を説明する力を重視しました。その上で模型やドローイングを組み合わせ、総合的にプレゼンテーションする技術を磨く機会ともなりました。