​​​​​​​モノオペラ《いちとしいけるもの》の舞台美術によるバリエーション
2024 
ミクストメディア
300 X 300 X 100
2022年、 オペラ作品の舞台美術を通して「身体」にまつわる空間の製作を試みた。
本作では当時のモチーフを参照し、あらたに「身体」そして「建築」をめぐる空間を構想する。

参考
2.《いちとしいけるもの》
 さて、今作のモチーフは私たち自身。すなわち「身体」のもっとも素朴な状態を未来に向けて構想しようとしている。できたばかりの台本・楽譜のみを手がかりに製作に取り掛かるのは前作までと同様だが、今作で直ちに想起したのはバレエ・リュスの『ペトルーシュカ』。V. ニジンスキーが「ペトルーシュカ」を演じ、のちに『春の祭典』の振り付けを担当したことへの憧れ・オマージュが原動力の一つとなった。同時にマン・レイほか美術家たちの身体への眼差しへの反抗をも試みた。建築を信じ、その途方もない圧倒的な力への畏れと敬意を抱きつつ、しかし今は私たち自身が自ら輝くことのできる未来を夢見たい。
モノオペラ《いちとしいけるもの》(2022)プログラムノー トより抜粋

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